こんな方に向いています
- 手持ちのスマートフォンや業務用端末で、RFIDの棚卸しや探索を始めたい方
- 一体型のハンディターミナルとスレッドリーダーのどちらにするか迷っている方
- スレッドリーダーの候補を、重さ・バッテリー・読取範囲などで絞り込みたい方
スレッドリーダーとは
スレッドリーダーは、スマートフォンや業務用端末に取り付けて使うRFIDリーダーです。RFIDの読み書きはスレッドリーダーが行い、画面表示やアプリの操作、データの送信は取り付けた端末が担います。両者はBluetoothなどで通信します。
RFIDリーダーと端末が1台にまとまった一体型のハンディターミナルと比べると、次のような違いがあります。
| 観点 | スレッドリーダー | 一体型ハンディターミナル |
|---|---|---|
| 端末 | スマートフォンや既存の業務用端末を使う | RFIDリーダーと端末が1台にまとまっている |
| 端末の入れ替え | スレッドリーダーを残して端末だけ替えられる(取り付け方式とアプリの対応が条件) | 本体ごと入れ替える |
| アプリ | 端末のOSに対応したメーカーのSDKやアプリを使う | 端末のOSで動くアプリを使う |
| 確認すること | 端末の大きさ・固定方式、Bluetoothの接続、OSとSDKの対応 | 本体の仕様とOSのサポート期間 |
形状ごとの特徴はハンドヘルドRFIDリーダーの種類と選び方で解説しています。
選ぶときに確認する項目
取り付ける端末とOS
読み取る範囲と持ち運びやすさ
バッテリー
保護等級と落下
バーコードの要否
国内での利用
主要機種の仕様比較
メーカー資料に記載された仕様で比較します。読取距離は測定条件(タグ・環境)が機種ごとに違うため、数値の大小だけで比べられません。
| 項目 | ATID ATS100 | Chainway R6 | CAEN skID(R1280I) | Nordic ID EXA81 |
|---|---|---|---|---|
| 取り付け方式 |
スマートフォンケース QUAD LOCKマウント |
スマートフォン・端末装着 |
マグネット 3M Dual Lock SP-Connect |
ねじ Quad Lock |
| 接続 |
Bluetooth 4.1 (Classic/BLE) USB Type-C |
Bluetooth LE 5.0 USB Type-C |
Bluetooth 4.1 (Classic/BLE) USB Type-C |
Bluetooth 5.3 USB-C |
| 対応するホスト |
Windows 7以上 Android 4.2以上 iOS 9以上(BLE) |
Android iOS |
Windows Android iOS |
Android iOS (メーカーのデモアプリ) |
| 重さ | 420 g(バッテリー込み) | 438 g(バッテリー込み) | 110 g | 580 g |
| 保護等級 | IP65 | IP54 | IP65 | IP65 |
| バッテリー |
5,200 mAh 着脱式 |
5,200 mAh 着脱式 |
1,200 mAh 内蔵 |
10,050 mAh |
| バーコード | 2D(Zebra SE4710搭載モデル) | オプション | 記載なし | 1D/2D |
| 最大読取距離(メーカー記載・条件) |
最大5 m (円偏波アンテナ、Alien 9740タグ) |
26 m超 (Impinj M830タグ) |
最大2.0 m (標準) |
最大15 m |
| 最大読取速度 | 600タグ/秒 | 1,000タグ/秒以上 | — | 1,000タグ/秒 |
※2026年10月時点のメーカー資料による。ATID ATS100はデータシートv3.6、Chainway R6はメーカー製品ページ、CAEN skIDはR1280Iデータシート(日本向けはARIB版の型番R1280IJ)の記載です。Nordic ID EXA81は、確認時にメーカーの製品ページを表示できなかったため、当サイトの製品ページの記載値です。「—」は確認した資料に数値の記載がないことを示します。読取距離・読取速度はメーカーが示す条件での値で、実際の現場ではタグ・対象物・周囲の環境によって変わります。日本の周波数帯への対応と技適の有無は型番ごとに確認してください。各製品ページ:ATID ATS100、Chainway R6、CAEN skID、Nordic ID EXA81
使い方別の考え方
倉庫の棚卸し・広い範囲の探索
店頭・巡回などの持ち歩き
RFIDとバーコードの併用
屋外・ほこりの多い場所
評価機で確認すること
- 使う予定の端末に、取り付けと取り外しが問題なくできるか
- 使う予定のアプリ、またはメーカーのSDKで作るアプリから、読み取りと書き込みが操作できるか
- 実際の商品・タグ・棚で、必要な範囲を読み取れるか(読み漏れと読み過ぎの両方)
- 1回の作業時間を通して、バッテリーが足りるか
- 作業者が持ち続けたときの重さとバランス