技術

UHF帯RFIDスレッドリーダー比較|スマートフォン装着型の選び方と主要機種の仕様

ATID ATS100/Chainway R6/CAEN skID/Nordic ID EXA81 を、取り付け方式・接続・重さ・バッテリー・読取距離の条件で比較

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執筆・編集: シェン・ヒーロー株式会社(編集方針) 一部の仕様を確認
UHF帯RFIDスレッドリーダー比較

この記事の要約

スレッドリーダーは、スマートフォンや業務用端末に取り付けて、UHF帯RFIDの読み書きを加える装置です。選ぶときは、まず「取り付ける端末とOS」「読み取る範囲と持ち運びやすさ」を決め、次にバッテリー・保護等級・バーコードの要否を確認します。本記事では、ATID ATS100、Chainway R6、CAEN skID(R1280I)、Nordic ID EXA81 を、メーカー資料に記載された仕様で比較します。

この記事で分かること

  • スレッドリーダーと一体型ハンディターミナルの違い
  • 取り付ける端末・読取範囲・重さなど、選ぶときに確認する項目
  • ATID ATS100/Chainway R6/CAEN skID/Nordic ID EXA81 の仕様比較

こんな方に向いています

  • 手持ちのスマートフォンや業務用端末で、RFIDの棚卸しや探索を始めたい方
  • 一体型のハンディターミナルとスレッドリーダーのどちらにするか迷っている方
  • スレッドリーダーの候補を、重さ・バッテリー・読取範囲などで絞り込みたい方

スレッドリーダーとは

スレッドリーダーは、スマートフォンや業務用端末に取り付けて使うRFIDリーダーです。RFIDの読み書きはスレッドリーダーが行い、画面表示やアプリの操作、データの送信は取り付けた端末が担います。両者はBluetoothなどで通信します。

RFIDリーダーと端末が1台にまとまった一体型のハンディターミナルと比べると、次のような違いがあります。

スレッドリーダーと一体型ハンディターミナルの違い
観点 スレッドリーダー 一体型ハンディターミナル
端末 スマートフォンや既存の業務用端末を使う RFIDリーダーと端末が1台にまとまっている
端末の入れ替え スレッドリーダーを残して端末だけ替えられる(取り付け方式とアプリの対応が条件) 本体ごと入れ替える
アプリ 端末のOSに対応したメーカーのSDKやアプリを使う 端末のOSで動くアプリを使う
確認すること 端末の大きさ・固定方式、Bluetoothの接続、OSとSDKの対応 本体の仕様とOSのサポート期間

形状ごとの特徴はハンドヘルドRFIDリーダーの種類と選び方で解説しています。

選ぶときに確認する項目

取り付ける端末とOS

固定方式(ケース、マウント、マグネットなど)が端末の大きさに合うか、使うOS(Android・iOS・Windows)にメーカーのSDKやアプリがあるかを確認します。

読み取る範囲と持ち運びやすさ

倉庫の棚を離れた位置からまとめて読むのか、手元の商品を近くで読むのかで、必要な読取範囲が変わります。読取範囲の広い機種ほど、大きく重くなる傾向があります。

バッテリー

1回の作業時間と、交換できるバッテリーかどうかを確認します。バッテリー容量だけでなく、メーカーが示す連続使用時間の条件も見ます。

保護等級と落下

屋外やほこりの多い場所で使う場合は、IP等級と落下試験の高さを確認します。

バーコードの要否

RFIDとバーコードの両方を読む運用では、バーコードを読めるモデルかどうかを確認します。端末のカメラで読む方法もあります。

国内での利用

日本で使うには、日本の周波数帯に対応したモデルで、技術基準適合証明(技適)を取得している必要があります。型番ごとに確認します。

主要機種の仕様比較

メーカー資料に記載された仕様で比較します。読取距離は測定条件(タグ・環境)が機種ごとに違うため、数値の大小だけで比べられません。

UHF帯RFIDスレッドリーダーの仕様比較(メーカー資料の記載値)
項目 ATID ATS100 Chainway R6 CAEN skID(R1280I) Nordic ID EXA81
取り付け方式 スマートフォンケース
QUAD LOCKマウント
スマートフォン・端末装着 マグネット
3M Dual Lock
SP-Connect
ねじ
Quad Lock
接続 Bluetooth 4.1
(Classic/BLE)
USB Type-C
Bluetooth LE 5.0
USB Type-C
Bluetooth 4.1
(Classic/BLE)
USB Type-C
Bluetooth 5.3
USB-C
対応するホスト Windows 7以上
Android 4.2以上
iOS 9以上(BLE)
Android
iOS
Windows
Android
iOS
Android
iOS
(メーカーのデモアプリ)
重さ 420 g(バッテリー込み) 438 g(バッテリー込み) 110 g 580 g
保護等級 IP65 IP54 IP65 IP65
バッテリー 5,200 mAh
着脱式
5,200 mAh
着脱式
1,200 mAh
内蔵
10,050 mAh
バーコード 2D(Zebra SE4710搭載モデル) オプション 記載なし 1D/2D
最大読取距離(メーカー記載・条件) 最大5 m
(円偏波アンテナ、Alien 9740タグ)
26 m超
(Impinj M830タグ)
最大2.0 m
(標準)
最大15 m
最大読取速度 600タグ/秒 1,000タグ/秒以上 — 1,000タグ/秒

※2026年10月時点のメーカー資料による。ATID ATS100はデータシートv3.6、Chainway R6はメーカー製品ページ、CAEN skIDはR1280Iデータシート(日本向けはARIB版の型番R1280IJ)の記載です。Nordic ID EXA81は、確認時にメーカーの製品ページを表示できなかったため、当サイトの製品ページの記載値です。「—」は確認した資料に数値の記載がないことを示します。読取距離・読取速度はメーカーが示す条件での値で、実際の現場ではタグ・対象物・周囲の環境によって変わります。日本の周波数帯への対応と技適の有無は型番ごとに確認してください。各製品ページ:ATID ATS100、Chainway R6、CAEN skID、Nordic ID EXA81

使い方別の考え方

倉庫の棚卸し・広い範囲の探索

離れた棚のタグをまとめて読む用途では、メーカーが示す読取範囲の広い機種が候補になります。重さとバッテリー時間も合わせて、1回の作業時間を想定して確認します。

店頭・巡回などの持ち歩き

1日中持ち歩く用途では、軽さと小ささを優先します。小型の機種は読取範囲が短めなので、手元の商品を近くで読む運用に向いています。

RFIDとバーコードの併用

バーコード付きの商品とRFIDタグ付きの商品が混在する現場では、バーコードを読めるモデルを選ぶと、1台で両方を扱えます。

屋外・ほこりの多い場所

保護等級と落下試験の高さを確認します。取り付ける端末側の保護等級もあわせて確認します。

評価機で確認すること

  • 使う予定の端末に、取り付けと取り外しが問題なくできるか
  • 使う予定のアプリ、またはメーカーのSDKで作るアプリから、読み取りと書き込みが操作できるか
  • 実際の商品・タグ・棚で、必要な範囲を読み取れるか(読み漏れと読み過ぎの両方)
  • 1回の作業時間を通して、バッテリーが足りるか
  • 作業者が持ち続けたときの重さとバランス

次のアクション

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型番が決まっている方は見積、実物で試したい方はPoC、選定段階の方はまず要件相談からどうぞ。

FAQUHF帯RFIDスレッドリーダーに関するよくある質問

スレッドリーダーとハンディターミナルの違いは何ですか?
スレッドリーダーは、スマートフォンや業務用端末に取り付けてRFIDの読み書きを加える装置で、画面表示やアプリの操作は取り付けた端末が担います。ハンディターミナルは、RFIDリーダーと端末が1台にまとまった機器です。スレッドリーダーは、端末だけを入れ替えられる点が特徴です。
手持ちのスマートフォンで使えますか?
スマートフォンの大きさが取り付け方式に合うこと、使うOSにメーカーのSDKやアプリがあることが条件です。機種ごとに対応する端末の大きさや固定方式が異なるため、評価機で取り付けと操作を確認することをおすすめします。
読取距離の数値で機種を比べてよいですか?
読取距離は、メーカーごとに使うタグや測定環境が違うため、数値の大小だけでは比べられません。実際の商品とタグ、使う場所で評価して確認してください。
海外向けのモデルを日本で使えますか?
日本でUHF帯RFIDリーダーを使うには、日本の周波数帯に対応したモデルで、技術基準適合証明(技適)を取得している必要があります。同じ製品名でも地域ごとに型番が分かれている場合があるため、型番ごとに確認してください。

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