カード混在はどこで生まれるか
企業合併・グループ再編、拠点の統合・移転、社員証の世代更新、海外拠点との人事交流。こうした節目のたびに、FeliCa・MIFARE・HID系など発行時期や発行主体の異なるカードが同じ職場に混在していきます。混在をそのままにすると、複合機・入退室・PCログオンなどの機器ごとに「読めるカード」と「読めないカード」が生まれ、リーダーの機種が増え、運用・保守の負担が積み上がります。
一斉切り替えは理想的に見えますが、全拠点・全カードを同日に更新するのは現実には難しく、多くの場合「新旧カードが併存する移行期間」をどう設計するかが課題になります。
同じ13.56MHzでも、互換とは限らない
FeliCa・MIFARE・LEGICなどは、いずれも13.56MHz(HF)帯を使いますが、通信方式・コマンド体系・セキュリティ方式が異なる別の技術です。「周波数が同じだから読める」とは言えません。さらに125kHz(LF)帯のHID Prox・EM系などが加わると、周波数レベルでも2系統の対応が必要になります。
このため、混在環境の整理では「どの技術のカードが、どの範囲(ID読み取りか、セキュア領域か)で使われているか」を最初に棚卸しすることが出発点になります。
UID/IDm読み取りと、セキュア認証の違い
UID/IDmの読み取り
セキュア領域・暗号認証
同じ「社員証で認証する」でも、この2つは要件の重さが大きく異なります。移行計画では、機器ごとに「どちらの方式が必要か」を分けて整理すると、対応リーダーの条件が明確になります。
既存カードを確認する方法
現在利用中のカード技術は、次のような情報から確認を進められます。
- カードの発行元・発行時期・調達時の仕様書や契約書
- 券面・裏面の記載(規格名・発行会社名など)
- 現在そのカードを読めている機器(複合機・入退室リーダー等)の対応仕様
- 情報システム部門・総務部門が保有する発行管理資料
これらで特定しきれない場合は、確認の進め方を個別にご案内します。カード番号・UID/IDm・暗号鍵などの認証データそのものは、公開の問い合わせフォームに入力しないでください。詳細確認が必要な場合は、安全な共有方法を個別にご案内します。
標準構成と追加オプションの考え方
ELATEC TWN4シリーズは、60以上のRFID技術に対応。対応範囲はファームウェア・オプションによります。一方で、LEGICのように対応フロントエンドチップを搭載したモデルが必要な技術や、モバイル資格情報(Apple Access、HID Mobile Access、LEGIC Connect等)のように注文コード・発行体制の確認が必要なものもあります。
「棚卸しした技術リスト」と「候補機種の標準構成・オプション」を突き合わせ、足りない部分をどう補うかを設計するのが、混在環境整理の中心作業です。この突き合わせは、メーカー資料と完全な型番に基づいて当社が個別にご案内します。
段階移行の進め方(例)
STEP 1
STEP 2
STEP 3
STEP 4
※ 上記は一般的な進め方の例です。実際の計画は、カード仕様・機器・拠点構成の確認結果に基づいて個別に設計します。
お問い合わせ
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