Impinj R700v2発表(PCN解説) Impinj R700v2 PCN Summary

Impinj R700がR700v2へ刷新:64bit CPU/Linux 6.6/CAP 768MBでエッジアプリ強化(PCN要点)

Impinjは2025年12月23日に製品変更通知(PCN)を発行し、固定型RAIN RFIDリーダーImpinj R700R700v2(Revision 2)へ更新すると発表しました。R700v2は、エッジ側での演算・判定・連携が高度化するトレンドに合わせ、オンリーダーのコンピューティング能力とアプリケーション領域(CAP)を大幅に拡張しています。なお、ImpinjはR700v1の製造を2026年に終了予定としつつ、既存導入に対するソフトウェア/ファームウェアサポートは継続するとしています。

R700v2で何が変わる?(読取性能は維持しつつ「頭脳」と「アプリ領域」を増強)

R700v2では内部プラットフォームが刷新され、より複雑なオンリーダー処理(エッジロジック/判定/プロトコル連携)を実装しやすくなります。

  • CPU:デュアルコア 1GHz 64-bit ARM A53
  • OS:64-bit Linux 6.6
  • CAP(Customer Application Partition):768MB(R700v1の256MBから拡張)
  • RF性能・筐体仕様:R700v1の実績ある設計を維持

導入前に必ず押さえる実務ポイント(重要)

  • PoE+(IEEE 802.3at)が必須:既設スイッチの対応可否、必要ポート数、PoE+インジェクター併用可否を事前に確認してください。
  • ファームウェア要件:R700v2はR700シリーズのファームウェア10.0以上が必要です。初期出荷は地域モデルにより10.0または10.1搭載です。
  • 互換性注意:Impinjの案内ではFW 10.0/10.1はR700v1と互換性がありません。混在環境では誤適用防止を含めた運用設計が不可欠です。
  • 統合FWの予定:R700v1とR700v2の双方に対応するFW 10.3を2026年初頭に提供予定とされています。
  • CAPアプリ移行:R700v1でCAPアプリを開発・運用している場合、R700v2の64bit OS向けに更新版ETKを用いて再ビルド/再テストが必要です。

R700v1 vs R700v2(主要差分)

項目Impinj R700v1Impinj R700v2
プロセッサデュアルコア 1GHz Cortex-A7(32ビット)デュアルコア 1GHz ARM A53(64ビット)
OSLinux kernel 5.10(32ビット)Linux kernel 6.6(64ビット)
CAP256MB768MB
電源要件PoE(802.3af)対応PoE+(802.3at)必須
ファームウェア導入環境により異なるR700 FW v10.0+(10.0/10.1はv1非互換)
RF・筐体エンタープライズ向けRAIN RFID性能R700v1から原則変更なし

出荷・地域モデルの見通し

  • R700v2 FGX:即時出荷開始(初期出荷はFW 10.0搭載)
  • R700v2 ETSI:即時出荷開始(FW 10.1搭載、EU REDサイバーセキュリティ対応機能を含む)
  • R700v2 Japan:2026年Q1(1〜3月)に出荷予定(FW 10.1搭載)

発注型番の変更(旧 → 新):-B型番へ切替

R700v2は新しい注文型番(末尾-B)で手配します。調達時は型番の取り違えにご注意ください。

製品旧 型番新 型番(R700v2)
Impinj R700 4-Port(ETSI)IPJ-R700-241IPJ-R700-241-B
Impinj R700 4-Port(FGX)IPJ-R700-341IPJ-R700-341-B
Impinj R700 4-Port(Japan)IPJ-R700-441IPJ-R700-441-B

現場での見分け方(混在運用の必須手順)

R700v2は本体ラベルおよび梱包箱ラベルに「Revision 2」表記があります。また、Web UIやAPIのDescriptionに「Impinj R700 RAIN RFID Reader rev 2」と表示されます。保守交換や拠点間移設がある環境では、機器台帳の整備と識別ルール化を推奨します。

推奨アクション(導入・更新の最短ルート)

  • 新規購入:特段の制約がなければR700v2(-B型番)に標準化
  • 段階更新:PoE+対応状況と、v1/v2混在期間のファームウェア運用を先に設計
  • CAP利用:64bit向け再ビルドと回帰テストをハード到着前に完了させる

シェン・ヒーローから調達するメリット(PoE+/FW/移行まで一気通貫)

R700v2は性能強化の一方で、PoE+必須FW互換性CAP 64bit移行といった導入リスクが顕在化しやすいアップデートです。シェン・ヒーローでは、単なる機器販売に留まらず、調達から現場導入までの実務を含めて支援します。

  • 正しい型番(-B)での手配・納期整理
  • PoE+構成(スイッチ/インジェクター)の事前設計とリスク低減
  • v1/v2混在を想定したファームウェア運用設計(誤適用防止)
  • CAPアプリ移行の進め方(ETK更新・再ビルド・テスト計画)

ご要件(設置環境、台数、混在状況、CAP利用有無)をお知らせいただければ、最適な構成と導入手順をご提案します。

お問い合わせはこちらImpinj製品一覧

お問い合わせ

当社や商品に関することなど、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームページに移動します。RFID機器、自動認識システム、ソフトウェア開発に関するご相談を承っております。

よくある質問ページに移動します。一般的なお問い合わせ内容とその回答をご覧いただけます。