RFIDによるトレーサビリティ Traceability
トレーサビリティの課題をRFIDで解決
製造から流通・消費者に届くまでの全工程で、製品の履歴を正確に追跡することがトレーサビリティの基本です。しかし、バーコードによる手作業中心の管理では、工程間の情報が途切れたり、リコール発生時に対象品の特定に時間がかかるといった課題が残ります。
RFIDを活用すると、非接触・一括読み取りにより製造ラインの速度を維持しながら個体単位の工程追跡が可能になります。リコール対象の迅速な絞り込み、ユニークIDによる偽造品防止、さらにはDPP(デジタルプロダクトパスポート)などの規制対応にも活用が期待できます。
よくある課題
トレーサビリティに取り組む企業が直面しやすい課題をまとめました
製品の追跡が途切れる
製造・検査・出荷など工程ごとにシステムが分かれていると、工程間で情報が分断され、製品がどのルートを通ったか一貫して把握できなくなります。
リコール発生時の対象特定に時間がかかる
ロット単位でしか追跡できない場合、リコール対象の特定に膨大な時間がかかり、対応範囲が過剰に広がるリスクがあります。
偽造品・横流し品のリスク
サプライチェーンが複雑化するほど、流通経路の途中で偽造品が混入したり、正規ルート外で横流しされるリスクが高まります。
法規制・コンプライアンス対応の負担増
EU DPPなど国際的な規制強化に伴い、製品ごとの環境情報やリサイクル情報の記録・開示が求められるケースが増えています。
RFIDで改善できるポイント
RFIDの特性を活かすことで、トレーサビリティの課題に対して以下のような改善が期待できます
各工程での非接触読み取りで途切れない追跡
製造ライン上の固定リーダーやゲートアンテナでRFIDタグを自動的に読み取ることで、手作業なしに工程ごとの通過記録を蓄積できます。情報の途切れを防ぎ、製品の流れを一貫して把握することが可能です。
個体識別によるリコール対象の迅速な特定
RFIDタグはそれぞれユニークなIDを持つため、ロット単位ではなく個体単位で製品を追跡できます。リコール発生時には、対象製品だけをピンポイントで特定し、対応範囲を最小限に絞り込むことが期待できます。
ユニークIDによる真贋判定
RFIDタグの固有IDをデータベースと照合することで、正規品かどうかの真贋判定が可能です。タンパー検知機能を持つタグを利用すれば、開封履歴の確認にも対応できます。
DPP等の規制対応データ基盤
RFIDタグに製品の環境情報・リサイクル情報を紐づけて管理することで、EUのDPP(デジタルプロダクトパスポート)など各種規制への対応基盤を構築できます。
想定構成
トレーサビリティ用途で一般的に使用される機器の組み合わせ例です
ソフトウェア
トレーサビリティ管理システム、MES(製造実行システム)連携ミドルウェア
よくある失敗と注意点
導入をスムーズに進めるために、事前に押さえておきたいポイントです
高温・薬品環境でのタグ耐久性
製造工程で高温処理や薬品洗浄が行われる場合、一般的なラベル型タグでは劣化・破損のリスクがあります。耐環境タグの選定と実際の使用環境でのテストが重要です。
データ量の肥大化
個体単位で全工程の情報を記録すると、データ量が膨大になります。記録する情報項目やデータ保持期間を事前に設計し、運用負荷を抑えることが大切です。
サプライチェーン全体での標準化
自社だけでなく取引先や協力会社を含むサプライチェーン全体でRFIDデータを活用するには、情報共有のルールやデータフォーマットを事前に合意しておく必要があります。
FAQよくあるご質問(FAQ)
トレーサビリティにRFIDを使うメリットは何ですか?
バーコードと異なり、非接触で一括読み取りが可能なため、製造ラインの速度を落とさずに工程追跡ができます。また、個体識別により「いつ・どこで・どの工程を通ったか」を正確に記録できます。
RFIDタグで偽造品を防止できますか?
はい。RFIDタグにはユニークなIDが付与されており、正規品のみが持つID情報をデータベースと照合することで真贋判定が可能です。タンパー検知機能を持つタグも利用できます。
デジタルプロダクトパスポート(DPP)にRFIDは使えますか?
はい。EU規制で推進されているDPPにRFIDタグを活用できます。製品の環境情報やリサイクル情報をタグに紐づけ、サプライチェーン全体で情報を共有できます。
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