RFID電波対策ソリューション(UHF/NFC) RFID Shielding Solutions

In 60 Seconds 1分で分かる:RFID電波対策

RFIDの現場トラブルは「読んでほしくないのに読んでしまう(誤読)」と 「読んでほしいのに読めない(ヌル点・読みムラ)」が代表例です。 UHFは吸収遮蔽(ゾーニング)の設計で、NFCは磁性シートで改善できるケースがあります。

  • 誤読(ゴーストリード):シールドメッシュ/透明フィルムで読取範囲を限定
  • ヌル点(読みムラ):吸収パネルで多重反射を抑制
  • NFC金属近傍:磁性シートで結合改善を狙う(PoC推奨)

Overview 概要

RFID導入現場で発生する電波関連の課題(誤読、ヌル点、金属影響)を解決するシールドメッシュ、透明フィルム、磁性シートなどの対策製品を紹介します。

工場・物流・検査ラインで起こるRFIDの誤読(隣レーン)ヌル点(読みムラ)、NFCの金属近傍問題を、吸収遮蔽(ゾーニング)磁性の観点から設計し、読み取りの安定化を目指します。

よくある課題

誤読(ゴーストリード)

コンベアや在庫ヤードで、隣レーンや意図しないエリアのタグを読み取ってしまう。

ヌル点・読み取りムラ

多重反射で電波が打ち消し合い、一定場所で読み取り率が不安定になる。

NFCの金属近傍問題

金属影響で結合が弱まり、通信距離が落ちる/動作が不安定になる。

Selection Guide どれを選ぶべき?症状別の選び方

同じ「読めない/誤読する」でも原因が違うと対策も変わります。 まずは症状 → 優先する対策を整理し、必要なら現場診断→PoCで確かめるのが最短です。

症状別:おすすめの対策(簡易チャート)
症状/目的 優先する対策 補足(設計ポイント)
隣接レーンを読んでしまう(誤読) シールドメッシュ/透明フィルム 遮蔽でゾーニング(読取範囲の境界を作る)
読める場所・読めない場所がある(ヌル点) 吸収パネル 多重反射を抑制(設置位置が重要)
視認性を保ちつつ隔離したい 透明シールドフィルム 安全確認・作業性と電波制御を両立
NFCが金属近傍で不安定 磁性シート(フェライト) 厚み・サイズ・貼り位置で効果が変わるためPoC推奨
単体では改善が弱い 組み合わせ(例:メッシュ+吸収) “遮蔽”と“吸収”を分担させると安定しやすい

Solutions ソリューション概要

製品仕様

UHF-RFID電波吸収パネル仕様
製品名 UHF-RFID 広帯域電波吸収パネル UHF-RFID 電波吸収パネル
製品番号 MS-F050K MS-009F
特徴 広帯域・斜入射電波を吸収 920MHzに対応
薄型床敷用
対応周波数 800MHz~110GHz 920MHz
標準厚さ 50mm 10mm
標準サイズ 800×800mm 900×900mm
使用可能温度 -30℃~85℃ -30℃~85℃
材質 発泡ポリエチレン PVC
重量 3.7kg 16kg

製品仕様

UHF電波シールドメッシュ仕様
製品名 UHF電波シールドメッシュ
製品番号 MS-PXF
特徴 切断加工が容易
軽量かつ現場での加工が可能
対応周波数 800MHz~1GHz
標準厚さ 0.2mm
標準出荷形状 1000mm×2M(最小)
※M単位で販売します
使用可能温度 -30℃~85℃
材質 ポリエステル布+導電メッキ

製品仕様

透明電磁波シールドフィルム仕様
製品名 透明電磁波シールドフィルム
製品番号 MS-PWT
特徴 切断加工が容易
軽量かつ現場での加工が可能
対応周波数 300MHz~10GHz
標準厚さ 0.15mm
標準出荷形状 1200mm×1M(最小)
※M単位で販売します
使用可能温度 -30℃~85℃
材質 PET基材、導電層、粘着層
透光率 70%

全製品仕様比較

UHF向け:主要製品仕様比較
仕様項目 UHF-RFID
電波吸収パネル
UHF-RFID
電波吸収パネル
UHF電波
シールドメッシュ
透明電磁波
シールドフィルム
製品番号 MS-F050K MS-009F MS-PXF MS-PWT
特徴 広帯域・斜入射電波を吸収 920MHzに対応
薄型床敷用
切断加工が容易
軽量かつ現場での加工が可能
透明で視認性確保
粘着層付き
対応周波数 800MHz~110GHz 920MHz 800MHz~1GHz 300MHz~10GHz
標準厚さ 50mm 10mm 0.2mm 0.15mm
標準サイズ/
出荷形状
800×800mm 900×900mm 1000mm×2M(最小)
※M単位販売
1200mm×1M(最小)
※M単位販売
使用可能温度 -30℃~85℃ -30℃~85℃ -30℃~85℃ -30℃~85℃
材質 発泡ポリエチレン PVC ポリエステル布
+導電メッキ
PET基材、導電層、
粘着層
重量 3.7kg 16kg
透光率 70%
遮蔽/吸収性能 吸収:20dB以上 吸収:15dB以上 遮蔽:30dB以上 遮蔽:20dB以上
主な用途 壁面・天井設置 床面敷設 レーン間仕切り
簡易テント
窓・通路の仕切り

Use Cases 導入シーン

物流ベルトコンベアー
物流ベルトコンベアーでのRFID電波対策事例 - 電波シールドメッシュによるゴーストリード対策
物流ベルトコンベアーでのRFID電波対策事例 - 電波シールドメッシュによるゴーストリード対策

隣接レーンのタグを読まないようにする(ゴーストリード対策)ために、電波シールドメッシュでゾーニングを実施。

主な効果(例)

  • 隣接レーン由来の誤読を大幅に抑制
  • 読取エリアの境界が明確になり、運用設計が容易
  • 読取ログのノイズ低減(後工程の整合が楽に)
  • スループットを落とさずに安定運用

※効果はアンテナ配置・出力・周辺金属・タグ種別などにより変動します。PoCで評価条件を揃えて確認します。

使用製品

UHF電波シールドメッシュ(MS-PXF)

倉庫でのRFID電波対策事例 - 電波吸収パネルによるヌル点防止
倉庫でのRFID電波対策事例 - 電波吸収パネルによるヌル点防止

倉庫内の近接金属によるヌル点(読みムラ)対策として、吸収パネルを要所に配置。

主な効果(例)

  • 特定位置で発生していた読みムラの改善
  • 棚卸し時の再スキャン回数低減
  • 運用調整(立ち位置・向き依存)の軽減
  • 在庫差異の検出精度向上

※設置位置で効果が変わるため、反射要因の特定→配置設計→PoCが重要です。

使用製品

UHF-RFID電波吸収パネル(MS-F050K / MS-009F)

工場ベルトコンベアーでのRFID電波制御事例 - 順番読み書き制御
工場ベルトコンベアーでのRFID電波制御事例 - 順番読み書き制御

UHF電波を制御することで、コンベアー上のタグを順番に読み書きしやすい環境を設計。

主な効果(例)

  • 順次読取の安定化(工程連携がしやすい)
  • 誤読・取りこぼしの低減
  • ライン停止や手作業補正の削減
  • 品質管理データの一貫性向上

使用製品

電波シールドメッシュ + 吸収パネルの組み合わせ

空港での荷物読取エリア限定事例 - 電波制御による読取範囲限定
空港での荷物読取エリア限定事例 - 電波制御による読取範囲限定

荷物読取エリアを限定し、指定エリア外のタグを読まない運用を設計。

主な効果(例)

  • 読取範囲の境界が明確になり、誤検知が減る
  • 追跡精度の改善(運用フローと整合)
  • セキュリティエリアの電波隔離
  • 現場作業の見える化

使用製品

透明電磁波シールドフィルム(MS-PWT)+ シールドメッシュ

PoC Metrics PoCで確認する指標(例)

「効いた/効かない」を主観ではなく数値で判断できるよう、PoCでは次の指標を確認します。

誤読率(ゴーストリード)

“読んではいけないタグ”を読んだ割合。ゾーニングの成否が分かります。

読取率(取りこぼし)

“読むべきタグ”を読めた割合。吸収材の配置やアンテナ調整の効果が見えます。

スループット

搬送速度や処理能力を落とさずに運用できるか。現場の最重要指標の一つです。

Implementation Process 導入の流れ

STEP 1:現場診断

現状の課題を詳細に分析

  • アンテナ配置の確認
  • 周辺金属の影響調査
  • 反射要因の特定
  • 誤読パターンの把握

STEP 2:対策設計

最適なソリューションの選定

  • 材料の選定(メッシュ/フィルム/磁性シート)
  • 配置計画の策定
  • 誤読抑制の設計
  • ゾーニング計画

STEP 3:小規模PoC

効果検証と最適化

  • 仮設での効果検証
  • 通過テストの実施
  • 誤読率の測定
  • スループット確認

STEP 4:本設置

本格導入と運用開始

  • テント・パネルのサイズ調整
  • 設置工事の実施
  • 保守手順の整備
  • 運用トレーニング

FAQよくあるご質問(FAQ)

どの症状なら電波対策(吸収・遮蔽)が有効ですか?
隣接レーンを読んでしまう「誤読」には遮蔽(ゾーニング)、読みムラの「ヌル点」には吸収、NFCが金属近傍で不安定な場合は磁性シートが有効なケースがあります。現場条件により最適解が異なるため、診断→PoCで確認します。
透明材でも効果はありますか?
視認性を確保しつつ、一定の遮蔽・反射制御が可能です。用途によりメッシュ/フィルムを選定します。
メッシュと吸収パネルの使い分けは?
「読みたくない方向を遮る・範囲を限定」はメッシュが得意、「多重反射の抑制」は吸収パネルを主軸に検討します(併用も有効)。
NFCの金属影響はどの程度改善しますか?
構造や厚み・配置に依存します。磁性シートの採用で結合改善・整合容易化が期待できます。実機でのPoCを推奨します。
既存ラインを止めずにPoCできますか?
現場条件によりますが、仮設パネルや簡易ゾーニングで短時間の評価を行う方法があります。安全要件を満たす範囲で計画します。
導入費用はどのくらいかかりますか?
設置面積、使用する材料の種類、カスタマイズの程度により異なります。現場調査の上、最適なソリューションと見積もりをご提案いたします。
設置工事は必要ですか?
簡易的な設置から本格的な工事まで、お客様のニーズに合わせて対応可能です。移動式のパネルやテント型のソリューションもご用意しています。
相談時に用意すると良い情報は何ですか?
現場写真(アンテナ/周辺金属/導線)、タグ種別、読取距離、レーン構成、目標(誤読ゼロ/読取率など)が分かると提案が早くなります。

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